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【2026年版】V2Hの補助金とは? エコカー補助金の対象・金額・申請方法

住宅のカーポートに設置されたV2H充放電設備と電気自動車

V2Hを調べていると「補助金で最大130万円」という数字をよく見かけます。実際、条件がそろえばそこまで出ます。ただ、その130万円は設備費75万円+工事費55万円という2つの上限を足した金額で、どちらも満額もらえる前提の話です。

もうひとつ、検索していて混乱しやすいのが「エコカー補助金」との関係。V2Hの補助金とクルマの補助金は同じ団体が扱っていますが、別々の事業で、申請も別々です。片方だけ申請して、もう片方を出し忘れる方が実際にいます。

この記事では、2026年8月時点で使えるV2Hの補助金を、国・宮城県・仙台市の順に整理します。仙台市の制度は蓄電池の補助金と併用ルールが違うので、そこも比べながら説明します。

この記事の要点(2026年8月19日時点)
  • 国のV2H補助金は2026年7月17日から9月30日17時まで受付中。予算到達で早期終了あり
  • 個人宅の上限は設備費75万円+工事費55万円で最大130万円。ただし工事費は項目ごとに上限が決まっている
  • 「エコカー補助金(車両)」とV2Hの補助金は別事業。それぞれ申請が必要
  • 宮城県は4万円、仙台市は補助率1/3で上限20万円。仙台市の予算は240万円なので10件強で終わる規模
  • 仙台市のV2H補助金は国・県と併用できる(太陽光の補助金は国費と重複不可。同じ市でも制度で違う)
  • 発注・工事開始は交付決定日以降。先に工事を始めると対象外

V2Hの補助金は「エコカー補助金」とは別の制度

まず制度の地図から。どちらも一般社団法人次世代自動車振興センター(NeV)が窓口ですが、事業名が違います。

クルマの補助金とV2Hの補助金の違い
エコカー補助金(車両)V2Hの補助金
正式名称クリーンエネルギー自動車導入促進補助金クリーンエネルギー自動車の普及促進に向けた充電・充てん設備等導入促進補助金
対象EV・PHEV・FCVなどの車両V2H充放電設備の本体と設置工事
金額の決まり方車の銘柄ごとに定額設備費は購入費の1/2以内(型式ごとに上限)、工事費は項目ごとの上限で積み上げ
申請車両の登録後に申請交付決定を受けてから発注・着工

順序がまるで逆なのが分かると思います。クルマは買って登録してから申請、V2Hは申請して決定をもらってから工事。V2Hを先に工事してしまうと、あとから申請できません。ここを取り違えると、そのまま数十万円を失います。

国のV2H補助金|個人宅は最大130万円

2026年に動いているのは令和7年度補正予算のV2H充放電設備の導入補助金です。交付申請の受付は2026年7月17日から9月30日17時まで。ただし申請額の累計が予算に達した場合、期間の途中でも打ち切られます。

設備費(本体)の補助額

次のア・イのうち、低いほうが交付額になります。

  • ア:V2H充放電設備の購入費(税抜)× 補助率1/2以内
  • イ:型式ごとにセンターが定める補助金交付上限額

「型式ごとの上限額」は機種別に公表されていて、2026年7月17日時点の一覧では多くの機種が75万円。一部に67.5万円、55万円、74万円といった機種もあります。つまり、本体価格が税抜150万円以上なら上限の75万円、税抜120万円なら60万円という計算です。

「補助金が出るから」で機種を決めない 型式ごとの上限額は随時更新されます。検討中の機種が一覧に載っているか、上限がいくらかは、契約前に必ず最新版で確認してください。カタログの型番と補助対象の型番が微妙に違うこともあります。

工事費の上限は項目ごとに決まっている

ここが見積りを読むうえでいちばん役に立つところです。工事費の補助は「かかった額の何割」ではなく、工事項目ごとに上限が決まっていて、その積み上げと実際の申告額を比べて低いほうを採用する仕組みになっています。

個人宅(制度上は「公共施設・災害拠点以外」)の場合、項目と上限は次のとおりです。

個人宅の設置工事|項目ごとの補助上限額(1基あたり)
工事項目上限額
基礎工事35,000円
据付工事80,000円
本体搬入費15,000円
電気関連工事300,000円
諸費用120,000円
1基設置の場合の補助上限550,000円

工事費のなかで比重が大きいのは電気関連工事で、上限30万円。分電盤からV2H本体までの距離が長かったり、屋外配管が必要だったりすると、ここが膨らみます。逆に、駐車場が分電盤のすぐ近くなら実費は上限に届きません。

公共施設・災害拠点に設置する場合は枠が広く、電気配線工事だけで上限85万円、1基あたりの工事費上限は95万円です。事業所での導入を考えている場合は、設置場所の区分で金額がかなり変わります。

結局いくらもらえるのか

個人宅で、本体が税抜150万円、工事費が税抜60万円のケースを考えます。

  • 設備費:150万円 × 1/2 = 75万円。型式上限も75万円なので75万円
  • 工事費:申告額を項目ごとに審査。上限の積み上げが55万円なので55万円
  • 合計 130万円

これが「最大130万円」の中身です。ただし工事費が税抜40万円なら、補助も40万円まで。実費を超えて出ることはありません。

エコカー補助金(車両のCEV補助金)の中身

クルマ側の補助金は、銘柄ごとに交付額が決まっています。令和7年度補正では登録日が2026年4月1日〜12月31日か、2027年1月1日以降かで金額が変わる設計になっているのが特徴です。

車両の補助額の例(令和7年度補正、2026年8月17日時点の別表より)
車種登録日 2026年4月1日〜12月31日登録日 2027年1月1日以降
トヨタ bZ4X130万円130万円
日産 アリア(B6・B9)129万円100万円
日産 リーフ(B5)129万円100万円

メーカー希望小売価格(税抜)が840万円以上の車両は、算出額に0.8を乗じた金額になります。また、補助を受けた車両には処分制限期間があり、自家用車両で4年。この期間内に売却や譲渡をすると、補助金の返還を求められることがあります。

銘柄ごとの金額は随時更新されるので、検討中の車種は必ず最新の別表で確認してください。ディーラーが把握していることがほとんどですが、グレード違いで額が変わる例もあります。

V2H充放電設備の設置工事
工事費は分電盤からの距離と配線ルートで変わります。

宮城県のV2H補助金|4万円

宮城県のスマートエネルギー住宅普及促進事業補助金で、V2Hは1件あたり4万円。みやぎ環境税を財源にした制度で、県内で自らが居住する住宅に設備を導入した方が対象です。

金額は控えめですが、この制度の要注意ポイントは受付期間の短さにあります。工事を終えてから申請する後払い方式で、受付は年3回、それぞれ10日前後しかありません。

令和8年度の募集スケジュール
募集申請受付期間対象となる設置・引渡し等の期間
一次募集2026年5月25日〜6月5日2025年12月1日〜2026年5月31日
二次募集2026年9月28日〜10月9日2026年6月1日〜9月30日
三次募集2026年11月24日〜12月4日2026年10月1日〜11月30日

工事が終わった時点で、次の受付期間をカレンダーに入れておいてください。逃すとその工事は申請できなくなります。

仙台市のV2H補助金|上限20万円、ただし予算240万円

仙台市には家庭向けV2H充放電設備設置費補助金があります。補助率は補助対象経費の3分の1で、上限20万円。低いほうが交付額です。

注目したいのは予算額で、240万円。上限20万円で計算すると、12件ほどで枠が埋まる規模です。先着順で、申し込みが多い場合は期間前に受付を終了すると明記されています。

仙台市 家庭向けV2H充放電設備設置費補助金(令和8年度)
項目内容
補助額補助対象経費の1/3(上限20万円)
主な要件市内の戸建住宅に居住予定があること、市税の滞納がないこと、同一年度内に同補助金の申請がないこと、工事未着手であること
申請受付期間2026年5月1日〜12月15日
予算額240万円(先着順)
申請のタイミングV2H設置工事の着手前
国・県との併用可。国や県の補助金を差し引いた額が補助対象経費になる

併用ルールは制度ごとに違う

ここは検索してもはっきり書かれていないことが多いので、各制度の記載をそのまま並べます。

V2Hに関する補助金の併用可否(2026年8月時点の各制度の記載による)
組み合わせ可否根拠
国のV2H補助金 × 仙台市仙台市が「国や県から補助金を受ける場合は、合計金額から国や県の補助金を引いた金額が補助対象経費」と明記
国のV2H補助金 × 宮城県県の制度は国の補助金を排除していない。ただし申請前に県窓口で確認を
宮城県 × 仙台市上記の仙台市の記載どおり、控除方式で併用
エコカー補助金(車両) × V2H補助金対象が車両と設備で別のため
同じ仙台市でも、制度によって併用の扱いが違います 仙台市のV2H補助金は国・県との併用ができますが、同じ市の太陽光発電等導入補助金は「国費補助金との重複受給は不可」。V2Hと太陽光・蓄電池を同時に検討している場合、どの制度をどの設備に当てるかで受け取れる総額が変わります。

申請の流れと、間に合わせるためのスケジュール

2026年8月時点で国のV2H補助金を狙うなら、締切は9月30日17時。ここから逆算します。

  1. 現地調査:設置場所、分電盤からの距離、配線ルート、駐車位置を確認。ここで工事費の見当がつきます
  2. 機種選定と見積り:型式ごとの補助上限額の一覧に載っている機種か確認
  3. 交付申請:オンライン申請システムで入力し、書類をアップロード。個人宅ではEV・PHEVを保有していることを証する書類が必要です
  4. 交付決定:この通知を受けてから発注・工事開始
  5. 工事・支払い
  6. 実績報告:工事写真や請求書、振込先などを提出
  7. 補助金の振込

仙台市の補助金も工事着手前の申請が条件なので、国と市を両方使うなら、どちらの交付決定も出てから着工する形になります。県は工事完了後の申請なので、順番としては最後です。

VOICE FROM THE FIELD

V2Hのご相談でいちばん多いのが「うちに置けますか?」という質問です。実際、機種によって本体のサイズも設置に必要な離隔距離も違いますし、駐車したときにケーブルが車の給電口まで届くかどうかも現場を見ないと分かりません。

それと、分電盤の状況。V2Hは200Vの専用回路が要りますから、分電盤に空きがなければ増設が必要になります。ここを見ずに見積りを出すと、あとから「電気関連工事が想定より増えました」という話になりがちです。

補助金の締切が近いときほど、現地調査は先に済ませておいたほうが結果的に早く進みます。

V2Hは「置ける場所」から決まります

V2Hは、蓄電池と違って車を停める場所に縛られます。カーポートの柱、隣地との境界、給排水の設備、既存の外構。実際に測ってみると「ここしかない」という位置が1〜2か所に絞られることがほとんどです。

そのうえで、その位置まで配線をどう通すか。壁を貫通するのか、外壁に沿わせるのか、地中に埋めるのか。見た目と費用のバランスの取り方で、工事費は10万円単位で変わります。

電気は完成すると見えなくなりますが、外部の配管や本体は毎日目に入ります。施工基準を守るのはもちろん、見えるところは見栄えよく仕上げる。ここはFrawが現場で大切にしているところです。

Frawは仙台を拠点に、宮城県全域と東北近郊でV2H・EV充電設備・蓄電池の設置に対応しています。第一種電気工事士として低圧から高圧まで施工でき、住宅から店舗・事業所まで一貫して承ります。太陽光・蓄電池・V2Hの施工内容はこちら

よくある質問

V2Hの補助金は本当に130万円もらえますか?

条件がそろえば届きます。設備費は購入費(税抜)の1/2以内かつ型式ごとの上限額(多くの機種で75万円)、工事費は個人宅で上限55万円。両方が上限に達したときの合計が130万円です。本体が税抜150万円未満なら設備費の補助はその半額まで、工事費が55万円未満なら工事費の補助も実費までとなります。

EV・PHEVを持っていなくてもV2Hの補助金は使えますか?

個人宅への設置では、電気自動車等を保有していることを証する書類の提出が求められます。車の購入とV2Hの設置を同時に進める場合は、申請のタイミングについてあらかじめ窓口へ確認してください。

エコカー補助金とV2Hの補助金は同時に受けられますか?

受けられます。車両を対象とするクリーンエネルギー自動車導入促進補助金と、V2H設備を対象とする充電・充てん設備等導入促進補助金は別事業です。ただし申請はそれぞれ別に必要で、締切も異なります。片方だけ申請して、もう片方を出し忘れないよう注意してください。

交付決定を待たずに工事を始めてしまいました。申請できますか?

国のV2H補助金は「発注および工事開始は、補助金交付決定日以降であること」が要件です。仙台市の補助金も工事着手前の申請が条件になっています。交付決定前に着工すると対象外になるため、契約や発注の前に申請の段取りを済ませておく必要があります。

仙台市のV2H補助金は、国や県の補助金と併用できますか?

併用できます。仙台市は「国や県から補助金を受ける場合は、合計金額から国や県の補助金を引いた金額が補助対象経費となる」と定めています。ただし予算が240万円と限られており先着順のため、早めの申請をおすすめします。

V2Hと蓄電池、どちらを入れるべきですか?

停電時にどこまで電気を使いたいか、EVをすでに持っているかで判断が変わります。EVの電池容量は家庭用蓄電池より大きいため、非常用電源としての容量はV2Hが有利です。一方、車が外出中は使えません。太陽光の余剰を毎日確実に貯めたいなら据置型の蓄電池が向いています。両方を組み合わせる選択肢もあります。

まとめ

V2Hの補助金は、国・県・市の3階建てで考えると分かりやすくなります。国が最大130万円、宮城県が4万円、仙台市が上限20万円。仙台市は国・県との併用ができるので、条件がそろえば合計150万円を超える計算になります。

ただ、金額よりも先に押さえるべきは順序と締切です。国は9月30日17時まで、仙台市は先着で予算240万円、宮城県は工事完了後の10日間だけ。そして国も市も、交付決定より前に工事を始めたらその時点で対象外になります。

V2Hの導入を検討中で、どの制度に間に合うか判断がつかない場合は、契約前の段階でご相談ください。設置場所と配線ルートを見たうえで、工事費の見当と申請スケジュールをお伝えします。

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